�	802号室
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November 29th, 1999

モモのお話（モモの名前のこと。）

他のアパートの方々のお部屋をたずねてみると、お名前について話してる。 今日はモモもそうしましょう。 モモっていう名前は、ミヒャエル・エンデの「モモ」から取ったの。 「森のねこさんの部屋」に書いてあったけど、森のねこさんの好きな作家なんですって。ケイの大学のゼミにもなっていたくらいすっごぉい作品らしいんだけど、モモは字読めないからなぁ... 「モモ」っていう名前はすぐ決まったわけではないの。ヒロとケイでそれぞれ案を出し合って決めることになったんだって。 ケイはスーパーモデルの名前をつけようとして、「サブリナって名前で通称サブちゃん」とか「ブリジットって名前で通称ブーちゃん」とか変なこと言って、ひとりで笑っちゃって全然決まらず。ヒロは「あひる隊長」とかふざけたことしか考えない。全然決まらなくって、２人でアルファベット順に思いつく名前を言い合って、やっと納得できたのがＭの時、モモ。 最近は「モモ」っていうとポスペになっちゃうけど、それほど若くなく読書好きの２人にとってはミヒャエル・エンデ。 ヒロがこだわっちゃって、ヒロのママが「モモコちゃん」って呼ぶと、「コはいらない！」っていちいち訂正してたのに、今では... ヒロのパパは「モーくん」、ヒロのママは「モモコちゃん」、ヒロは「モモチ」、ケイは「モモしゃん」「モンタン」「モン」「モーしゃん」「モウモウ」「モンモン」。 「モモ」という名はなくなってしまいそう... でも、モモは「モモ」って名前をすごく気に入ってるの。エンデのモモと同じように、時間泥棒からヒロとケイを救い出してあげよう。